三笘さんの工房は四方を山に囲まれた大分県の日田にあります。
作品と共に四季の訪れをいつも少し早く届けて下さいます。
豊かな自然を手に触れられるかたちとして、そっと差し出してくれるような彼の作品。
命あるものが土に還るような土肌の黄石釉、包み込むように藁の優しを伝える藁白。
原石や鉱物の中にきらりと光るような瑠璃釉etc。
彼の周りにある自然は焼き物の原料も与えてくれます。天然の原料で作ることは、思い通りにいかないことも数多くあり、また想像を超えたものを得ることもあると思います。
彼は、中国の宋代、韓国の高麗、日本の中世の焼物に惹かれ、それらに共通する
器の静けさや通底している時代観が感じられるような器を作りたいと話します。
中世の時代に栄えた珠洲焼のある地で、大陸の香りと自然からの恵みを消化し
うまれた柔らかさ・厳しさ・そして深みをもつ彼の作品を味わっていただけたらと思います。

　　　三笘　修さん　
　　　　9月18日（金）終日・19日（土）午前在廊


				「三笘修陶展」　　　 2015.9.18（金）～9..27（日）会期中無休　AM10:00～PM6:00