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シルエット -海へ、山へ- 村田佳彦 2018.10.5(金)~10.14(日) *会期中無休 入場無料 AM10:00~PM5:00 場所:Gallery 舟あそび 石川県珠洲市若山町出田41-2 0768-82-3960l |
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珠洲を初めて訪れたのは22年前、大学1年の夏だった。 鉢ヶ崎海岸を一望した瞬間、あまりの美しさに言葉を失った。 澄み渡る海に入るとあまりの心地よさに、 海なし県に生まれ、海に不慣れな私の気持ちを、 まるで優しく受けとめてくれているようだった。 それ以来、年に一度は訪れたいと思う特別な場所となった。 昨年、舟あそびでの展示や芸術祭があり、珠洲へ何度も足を運んだ。 改めて珠洲を感じると同時に、自分が暮らしている土地・南砺に、 どことなく似ていると感じた。 南砺には海はなく、延々と続く山並みに囲まれ、美しい田園風景が広がる。 珠洲とはまた違った自然の景観、気候風土なのだが。 自分の存在をちっぽけに感じさせる雄大な自然や、 その自然と寄り添いながら生きる人々の姿、そして彼らの自然に対する 信仰や畏敬、感謝や謙虚さ…そういった土地に溶け込んだ自然への想いが、 似ていると感じさせるのかもしれない。 珠洲と南砺、この大いなる二つの自然を題材とし、 私が感じた自然への想いや美しさを、漆に込めてみたいと思う。 村田 佳彦 |
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- 略歴 1977 群馬県桐生市生まれ 2001 金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科卒業 2002 長野県上松技術専門校木工科修了 2005 金沢卯辰山工芸工房修了 現在 富山県南砺市にて制作 http://r.goope.jp/yoshihikomurata 作家在廊日 10/5.6.13 |
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彼の作品に遇ったのは17年前。 漆の素材を飛び越えて、生き物いや生命力があったものであったことを覚えている。 先月彼の工房に行き、削り出している木の姿と、今回の展示に向けての話を いろいろ聞かせてもらった。 生き物から自然へと表現が広がり、眼に見えないものの存在、 言葉では伝えきれない感覚を見せようとしていることを感じた。 大いなる山を見ながら南砺で制作している彼が、陽が落ちる珠洲の海を見て、 思わず手をあわせたくなるもの(自然)が変化した。 作家を通して見る景色。 漆黒で切り取られたシルエットだからこそ、何か忘れてはいけない記憶を、 その空間に引き込んでくれるように思う。 それはきっと置かれる場所や思いで変化する。 南砺と珠洲から受けた彼のシルエットを、この空間で受け止めたいと思います。 舟あそび 舟見有加 |
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