珠洲だより

    2010年

vol.3 「贅沢な和プリン」    2010.2.1

年末に大好物の和三盆をいただいた。しかもきめの細やかなパウダー状のものは、初体験。
匙でぱふぱふいただくのもちょっとと思いながら、どうやっていただいてよいか分からず子供のように秘密の菓子箱へ(私専用の菓子入れになっているブリキの缶)。

本屋で、辻口さんの菓子本を見つけた。
今や金沢の県立美術館にもカフェができるほどの方のお菓子本。

そばちょこ/萌窯 匙・盆/桐本木工所
少々流行とやらに流されている感じがして恥ずかしさ
もあったのですが、和三盆を使ったプリンにどうしても挑戦してみたく衝動買い。

しかし材料を見てびっくり、卵黄8個も使う。
なんと贅沢な。
昨年から鶏を飼っている友達がようやく卵を産みだしたと、今年に入ってから少しずつ卵を届けてくれる。箸で持っても白身ごと持ち上がった卵が切れないという新鮮さ。
こんな卵と和三盆でできたプリンを食べてみたいとの思いだったが幻のようになりかけていた。

先日その幻をついつい話してしまったため、プリンを作る分にと1ダース分の卵を友達が届けてくれた。
おがくずが付いたままの卵を見て、もったいない思いでいっぱいだったのですが・・・作りました!
貴重な卵を私の気持ちを汲んで持ってきてくれた友人のあたたかい思いに買うことのできない幻のプリンは、やはり格別な味でした。

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