珠洲だより

                                       2013年

vol.2
二子山牧場の贅沢アイス  2013.6.7
 
さわやかな6月の風と気持ちのよい陽ざしに誘われ、今日は事務仕事をやめて、いざ二子山牧場へ!
以前知人からお土産に頂いた牧場のアイスクリームが、本当に美味しく一度訪ねてみたかったのです。

 車で小一時間。少々不安になりながらも国道249号線沿いの案内板を目印に山手に入ると、「感動のソフトクリーム」の矢印を発見。緑の木々のあちこちに出現する「感動の・・」看板に、期待を膨らませ走り、到着!
 懐かしい?!香りから、思わず声が出てしまう。

 小さな小屋の中で、ソフトクリームを注文。あまりに期待度が高かったため、写真をとることを忘れ食べてしまいました。
期待を裏切ることなく美味!添加物を使っていないため後味もさっぱり。そして、全員一致でアイスクリームも食べることに。
 常温で5分ほど、ほどよく溶かして食べるのが美味しいとのことで、その間牧場のお母さんにアイスクリームのことをお聞きしました。
 ジャージー、ブラウンスイス、ホルスタインの3種類の牛の乳を混ぜて
作っているそうです。ホルスタインは飲みやすく一般的な乳で、ジャージーは
あまり乳がでないため高いのだけれど、味が濃いそうです。
混ぜた乳をねかせ、さらにこだわりの卵黄と合わせてつくるそうです。

 牛が食べている牧草は、化学肥料を一切使わず、肥沃な土壌で育てられたもの。定期的に土壌の検査をしながら、秋に植えた草をちょうど刈り取り、丸い筒状にしていました。夏までにもう一度刈り取り、一年分の餌を1000個つくるそうです。

 刈り取られた牧草は乳酸発酵させてから、牛に与えているため何となくしっとりとした感じでした。そして、こだわりは牧草以外にもありました!牛が飲んでいる水は水道水ではなく、地下深さ100Mからの天然ミネラル水だそうです。

お父さんいわく、「こんな夢のような環境で育てている牧場はそうそうない。牛の体を見てごらん、余分な脂肪がなく、汚れがつかないほど艶がある。いい状態だ。」と。 
牛が横になっている下に敷かれている土も、高温発酵した肥料を敷いているため、発酵で70度近くまで上がる土には悪玉の微生物が住まないそうです。牛のお乳が当たる場所が、自然の環境の元いい状態で保たれているためか、以前まではお乳の病気に悩まされていたが、今では全く病気にかかる牛がいなくなったそうです。
 
 素人の私が見ても、本当に綺麗な牛ばかりで、能登の地でゆったりと豊かな本物を生み出す場がここにもあると実感。 

 そして・・・お休みモードでいったつもりの牧場ですが、このアイスクリームをガラスの器に入れて
皆さんに食べてもらえたら・・・。企画心に火が付き・・・。
 牧場のお母さんにお話したところ、快くお引き受け下さり、8月の小谷眞三さんのガラス展の際にみなさんに食べていただけるアイスクリームを確保してくださることになりました!

 能登の贅沢さを、器と一緒にうんと味わって欲しいです!
 

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