珠洲だより

                                        2009年

 
vol.3 今年最初の窯たき 終了          

 パートナーである篠原の窯たきが2月15日から始まった。
薪を約5日間くべ続けなくてはならないため、この時ばかりは白いタオルを頭に巻き、長靴と赤ジャン姿で「やきもの屋」となる。NHKのラジオ深夜便がこうして夜通し仕事をしながら聞いている人がいることを感じさせてくれて、勝手に勇気をもらい睡魔と闘うことができる。
日頃、眠りにつくのに音がないと寝れない彼がいつもラジオを友にしているけれど、私には絶対に無理である。
 19日のお昼、思ったよりあっけなく「閉めるぞっ!」と声がかかった。順調に温度があがり今回はまる4日、ほんのわずかの時間、つくり手側の大変さと楽しさを体験させてもらえた。

今回もたくさんの人が窯場を訪れてくれた。翌日に仕事がありながら夜の番をしてくださった方、差し入れを持ってきてくださった方々。
 みなさんに支えられて無事今年最初の窯たきが終了しました。亡くなった先輩の化身のように毎日火を見に来た野鳥さん。次回の窯たきにも来てくださいね。
                                         野鳥:ジョウビタキ

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