珠洲だより

    2009年

 
vol.4  「樹齢150年」
 空から花びらが降ってくるように咲いたしだれ桜。
お御堂の屋根とかわらない高さ(約13メートル)から子供たちが桜のトンネルをできるほどの位置までみごとに花がついていました。
 昨日お寺で開かれたお花見会に参加させていただきました。今年は天気がよく本当に長く春の気持ちよさを味わわせてくれたように思います。(今日は久しぶりの雨。蕗の葉に笹から落ちた雨があたり楽器のように音をだしそう。雨も悪くない。)

 天高くから降り注ぐ桜を仰ぎながら、これだけの美しい花を咲かせるために養分を吸い上げる根を、どれだけ下に伸ばしているのかと自分の足元をふと見ました。
 
一斉に芽吹きだす春の力を蓄え、支える大地。
美しく変化する春の色に心を躍らせていましたが、
同じように四季の変化を大きく受け止め、静かに「ここに在る」大地の大きさを感じました。 
空を仰ぎ大きく深呼吸したくなる季節、自分の根を感じながらたまには深呼吸しようと思う。
                              

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